【こういうリーダーになりたい】

あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年の年始には、「今年は東京オリンピッ
クが開催される年。明るいニュースが増え
ると良いなと思います」というようなこと
を言っていたと思いますが、予想もしなか
った1年となりました。まさに、未だかつ
て誰も経験したことがないこと、前例やマ
ニュアルなど通用しないことに対して、自
分で考え、「答え」を編み出さなくてはな
らない時代がやって来たと実感した1年で
した。

在宅勤務、リモートミーティングなど、こ
れまでとは違う環境下でのコミュニケーシ
ョンや人材育成に試行錯誤された方も多か
ったことと思います。毎日、職場で仕事ぶ
りを確認しながらとはいかないので、遠隔
で仕事をしている部下を信じるしかない。
そう腹を括って、意識的にコーチングを実
践し、手応えを感じている皆さんのお話に
は、こちらのほうが大いに励まされ、感動
を与えてもらいました。

昨年末の研修で、ある管理職の方がこのよ
うなお話をされていました。
「部下には『何をやってもいい。責任は私
がとるから」と伝えて任せることにしまし
た。『ただ一つだけ、それはお客様のため
になっているかどうか、そこだけ確認でき
たらやり方は任せる』と。最初は、『どう
せ、自分の仕事なんて大した仕事ではない。
期待されていない』と卑下していた人たち
が、今では、自分たちで考えながら、どん
どん進めています」

このリーダーのあり方こそが、究極のコー
チングだと感じます。コーチングとは、何
かそれらしい質問をすればいい、ほめてお
けばいいという類のものではありません。
部下を信じて任せて、最終的な責任は自分
がとるというあり方に立ち切れるかどうか、
ここがとても重要です。この方は、「自分
もこういうリーダーになりたい」と思った
かつての上司をモデルにしてやっていると
おっしゃっていました。

「その上司は、私が営業先でものすごく叱
られて帰ってきた時、私を一言も叱らなか
ったんです。一緒に行ってやるからと自ら
営業車を運転して行って、土下座をして一
緒に謝ってくれました。この人の下だった
ら安心して仕事ができると思いました」
これほどの体験でなくとも、部下をこのよ
うな気持ちにさせる上司こそ、究極のコー
チではないかと思いました。

コーチング研修の現場は、このような感動
に満ちています。一人でも多くの人が、
「こういうリーダーになりたい」、「この
人の下だったら安心して仕事ができる」と
感じられるようなコーチを生み出すことに、
今年も尽力していきたいと思います。

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