【新しい工夫が生まれる好機】

外出、移動の自粛、「三密」を避けるとの

ことで、4月以降、私の働き方もずいぶん

と変わってきました。これまでは、全国を

あちこちと移動しながら、研修や講演活動

をしていましたが、最近は、ずっと自宅に

こもって、パソコンに向かい、オンライン

で研修やコーチングをしています。

 

最初は、コーチング研修や参加者同士の意

見交換などを主とする研修をオンラインで

できるわけがないと思っていました。オン

ラインでやるぐらいなら、延期でかまわな

いとさえ思いましたが、先の見通しが立ち

にくくなっていく昨今、いつまでも延期と

いうわけにはいきません。「今、このよう

な時期だからこそ、コーチングが必要なん

です。オンラインでお願いできませんか」

と言われたら、もうやらざるを得ないと腹

をくくりました。

 

もちろん、事務局側も参加者側もこれまで

やったことがない形での開催ですから、勝

手がわからないことも多く、初めてのこと

に、やや抵抗を覚える参加者もいます。そ

れでも、「どうすればできるのだろう?」

と模索する中で、オンライン上でも、コー

チング演習や意見交換ができる環境、方法

が編み出されていきます。「やるしかない」

となったら、可能を探る方向で、皆さんが

動き始めます。

 

「やったことがない。けれど、とりあえず、

やってみましょう!やってみないとわから

ない。やってみてからまた考えましょう!」

と何度となく言い合いながら、この1ヶ月

を過ごしてきました。今まで、「やってみ

ようかな」と思いながら、なかなか一歩が

踏み出せなかったことに否が応でも挑戦さ

せてもらっています。

 

やってみると、「案外いけますね!」、

「意外といいかもれませんね!」と手応え

もつかめてきます。経験を重ねるごとに楽

しくなってきました。人はこうして、やむ

を得ない状況のおかげで、これまでにはな

い新しいやり方を工夫し、スキルを獲得し

ていくのだと実感します。この1ヶ月程で、

自分が少し違う次元にいるような気さえし

ます。

 

飲食店に食事に来てもらえないなら、テイ

クアウトや出前に切り替える。タクシーに

乗ってもらえないのなら、買物代行をして

届ける。自社製品の代わりに、今は不足し

ているマスクを生産する。多くの人が、知

恵を絞って新たな工夫を編み出しています。

これを機に、日本の働き方改革も大いに加

速していくでしょう。こうした非常時こそ、

新たな工夫が生まれ、進化していく好機な

のだと思えると、また、過ごし方が変わっ

てくるように思います。

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