【この一言だけでも相手は変わる】

一通りコーチングの基本を学んでいただい

た後のフォロー研修で、必ずと言っていい

ほど出てくるお声があります。

「やってみたけれど、相手が変わらない」

「何度言っても変わらない部下がいる」

「相手を変える何か良い方法を教えてほし

い」といったお声です。共通してあるのは

「相手を変えたい」という気持ちです。

 

そこで、まず、認識していただくことは、

「相手は変えられない」ということです。

そんなことを言うと、「じゃあ、何のため

のコーチングなんだ?」と言われそうです

が、実際、そう思わないと、コーチングな

どできないのです。

 

相手を変えようとするのではなく、自分の

関わり方を変えることを考えます。どう伝

えたらわかってくれるのだろうか?どんな

ふうに言えばやってくれるのだろうか?自

分で考えてまた試してみます。それでも変

わらない相手はいます。言ったことをやっ

てくれるかどうかは、やはり、相手しだい

です。望む反応が得られないのなら、また、

関わり方を考えてやってみる、その繰り返

しの中で、しだいに、相手にもこちらの真

意が伝わっていきます。

 

そんな中で、非常にささやかなことですが、

侮れないコミュニケーションがあります。

「ありがとう」という感謝の言葉です。少

しでもやってくれたら、「やってくれて助

かった!ありがとう」、「報告してくれて、

ありがとう」。この一言を添えるだけで、

相手の中から、「次はこうしてみようかな」

という気持ちが芽生えます。

 

「やってくれて当たり前」、「この程度の

こと、感謝するほどのことではない」とス

ルーせず、一つひとつの言動に「ありがと

う」を添えていく。すると、必ず、相手と

の関係性が変わります。関係性が変わるこ

とで、相手は、こちらの言っていることを

前向きに聞き入れようとするようになりま

す。

 

非常にシンプルで些細なことですが、こう

した自分の関わり方を変えてみることで、

本来変えられないはずのものが、劇的に変

化し始めます。すでに実践されている方に

とっては、あまりに当たり前のことで恐縮

ですが、当たり前のことを決して疎かにし

ないところに、最大の効果は生まれるので

はないでしょうか。

 

 

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