【見直すべきはやり方ではなくあり方】

昨年末から、元・北海道日本ハムファイタ

ーズコーチの白井一幸さんと企業研修のお

仕事で折々ご一緒させていただいています。

先日から、コーチングの基本研修を修了し

た管理職の皆さんのフォロー研修も始まり

ました。研修後、現場でコーチングを実践

してきた皆さんが、その事例を持ち寄って

共有化し、体験を通して感じた課題を解決

し合うのがフォロー研修のねらいです。

 

実際に現場で試してきたからこその甘くな

い現実が、皆さんからどんどん提示されま

す。

「まったく意欲的ではない相手にどんな質

問を投げかけたらよいのか、質問のテクニ

ックをもっと学びたい」

「言うことをなかなか聴いてくれないベテ

ラン社員にどんな声かけをしたらよいのか

教えてほしい」

などのお声があがります。

 

これに対して、例えば、「こんな質問をし

てみられてはいかがでしょうか?」、「こ

んな言葉があります」とお伝えできないこ

とはないのですが、それをそのまま現場で

使って期待通りの反応を相手がしてくれる

とは限りません。

 

「やり方を教えてほしい」とおっしゃる皆

さんに対して、白井さんが伝えられること

は、いつも「あり方(スタンス)」のお話

です。

「こちらが、相手をどういう存在と解釈し

ているかが大切です。問いかけたのに、答

えてくれなかったということに対して、こ

ちらが、『だから、やる気がない人はダメ

なんだ』と思うのか、『きっとやる気はあ

るはずだ。どう関わったら引き出せるだろ

う?こんなにこちらが成長させられる機会

はない!』と思うのかによって、関わり方

が必ず変わってきます」

一貫して、解釈は自分しだいというお話を

されます。それを聴いている皆さんが、自

然と自分のあり方を見直していかれる様子

は、そばで見ていて非常に心打たれます。

 

あり方があれば、それにふさわしい言動が

湧いてきます。どんなにやり方を差し替え

ても、根底に、「この人はできない人」と

いうあり方があれば、それは、表情、態度、

声のトーンなど、非言語コミュニケーショ

ンを通して必ず相手に伝わってしまいます。

やり方(テクニック)だけでは、決して、

人は動かないのです。

 

こうして、白井さんと幾度となくご一緒し

ていると、研修室の中だけでなく、控え室

などでのコミュニケーションにおいても、

常にゴールに向かって効果的に思考し、行

動されている姿勢が伝わってきます。自分

が伝えていることを、自分自身も体現し、

常に実践していること。これこそが、相手

を自ずと動かす究極のコーチングではない

かと思わされます。

 

引き続き、良い研修を提供していきたいと

思います。

 

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