【相手は自分のあり方を映す鏡】

以前は、大人対象に開催していたコーチン

グ講座も、いつの頃からか、子どもたちも

参加するようになり、今では、小中学生か

ら、高校生、大学生、社会人まで、一緒に

学んでいただいています。テキストも大人

向けのものをそのまま使いますし、講義も、

基本的に、大人の皆さんにお話しする口調

と内容でやっています。

 

 

もちろん、小学生には読めない漢字も、意

味がわからない言葉もあるようですが、そ

れでも、前後の文脈から理解しようとした

り、周りの大人に聞いたりして、ついてき

てくれます。コーチング演習も、大人に混

じってやっていますが、子どもなりの素直

なコーチングで、かえって、大人のほうが

新鮮な気づきを得たりしています。小学生

コーチはなかなか侮れません。

 

 

こうした講座のつながりから、「うちの子

どもと少し話してみていただけないでしょ

うか」というご依頼を折々にいただきます。

「うちではまったく話さないので、何を考

えているのかわからなくて、結局、ついこ

ちらが説教をして終わってしまいます」と

のことなのですが、実際に向かい合ってみ

ると、「この子は救えないな」という子は

一人もいません。むしろ、「自分がやりた

いことをちゃんと考えているんだな」、

「すばらしいコミュニケーション力だな」

と感心することのほうが多いのです。

 

 

「実に、すばらしいお子さんでしたよ」と

親御さんに報告すると、「え?!うちの子、

そんなにしゃべったんですか?」と驚かれ

ることもしばしばです。確かに、身内とい

うのは、お互いに、照れも甘えもあるので、

かえって、本音を言いにくい、知らない大

人のほうが案外話しやすいということはあ

ります。

 

 

「親とコーチでは何が違うんでしょうね?」

という話をする中で、親御さんのほうがし

だいに気づいていかれます。「子どもに問

題があると思っていましたけど、問題は私

のほうだったんですね!『できない子』と

して接していたのは私でした」と。

 

 

「小学生でもコーチになれる」、「この子

は自分で考えられる」として接していると、

相手もそのような人として現れます。いつ

でも、相手は、こちらのあり方を映す鏡だ

と感じます。もし、相手の反応が芳しくな

ければ、相手ではなく、自分自身のあり方

を見つめ直してみるほうが早いように思い

ます。

 

 

このことは、子どもに限ったことではあり

ません。子どもの反応のほうがわかりやす

いだけであって、大人の場合も同じだと私

は感じます。「人は信じるに値する存在で

ある」、「こちらが相手を信じるから、相

手は信じられる人となっていく」これらは、

私がコーチングを通して確信していること

です。

 

 

 

 

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