【禅とコーチング】

先週、サンフランシスコへ禅を体験しに行ってきました。

「どうして、アメリカで禅なのですか?」と多くの方に聞かれました

が、確かにそう思われるのも無理はないでしょう。

実際、私も最初に話を聞いた時は、そう思いました。

 

もともとは、アメリカ在住の日系人のため

 

に建てられたお寺に、最近、坐禅をしにくる外国人が増えているようです。

シリコンバレーのIT企業で働く技術者やビジネス

パーソンが、いつでも坐禅ができるようにと、

自社に瞑想室を設けている会社まであるそうで、アメリカで禅に対する関心が高

まっているようです。アップルの創始者スティーブ・ジョブズ氏が坐禅をしたという

のも有名な話です。

 

私も、今回、サンフランシスコ市内やその周辺地域のいくつかの禅センターを訪問し、

 

坐禅を体験させてもらいました。

特に、厳格なルールがあるわけではなく、ただ「静

かに座ってみましょう」というだけなのですが、30分程、

心を落ち着けて座っているだけでも何かすっきりとした気分になるも

のです。

 

坐禅は、こういう成果が得られれば正解というものはなく、

体験してみてどう感じたかは各自に委ねられるものであり、

各々の中に答えがあるのだと教わりました。

このあたりにも、コーチングの考え方と共通す

るものを感じたのですが、体験してみて、

あらためて思ったことは、わずかな時間でも、

立ち止まって自分自身を見つめる時間

を日常生活でどれだけ持てているのだろうか?ということです。

忙しい日常では、常に頭を働かせて考えごとをし、

自分の外側にばかり意識が向いていて、心休まる時間

がほどんどないように思います。

 

ただ静かに座り、心に浮かんでくることを

「良い」「悪い」とジャッジすることなく

受けとめる坐禅の時間は、思考のスピードを緩め、

心の中にスペースを作り出す時間と言えます。

これを習慣化することで、目の前の相手を受容する余裕も生まれるので

はないかと思います。

 

コーチングにおいて、相手が話していることをいったん受容し、

建設的に対話をしていくコーチの自己管理力は非常に重要です。

コーチングスキル以上に身につけておかなくてはならない姿勢です。

相手の言葉だけに反応し、感情的にコミュニケーションを

とってしまうようでは、コーチングの効果が得られません。

 

このような点において、禅は、より良いコーチングを行う上でも効果的なものではな

いかと感じたしだいです。

禅もコーチングも

「体験から学ぶ」ことに重きを置きますが、今しばらく坐禅を続けてみようかと思

っているところです。

 

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